私の住む町は平成半ばまで町と言わず「字(あざ)」と呼んでいました。その字と呼んでいた時代妙な食べ物が伝わっていました。
昭和20年代頃まで牛が農耕に使われていた時代、牛を購入する経済的余裕のない世帯は牛のような動物を飼っていたとされています。その言い伝わる肉がこれです。名をこの界隈で「かろん」と言うらしく漢字は分らないです。今回資料をもとにとあるルート使い岐阜から仕入れてみました
臭みを取ることと肉を柔らかくするためにもにんにく、玉葱、生姜、月桂樹の葉を入れみりん、醤油などで炊き込みます
そうして出来上がった汁を頂くわけですが、これには意味合いがあり他の農家は牛が飼えるのに自分とこは貧乏だから飼うことが出来ない。かろんの汁を頂き我が身を憂いた事からこの集落では「かろん汁」と自虐のように馬鹿にし、いつの間にか人を見下したり少し下に見ることをかろん食って空腹満たしていると馬鹿にすることからかろん汁」から「軽んじる」になったと西郡神社の古文書「西郡古事記」の中で寛永八年「惣左衛門がかろんなるものを食した・・・・ってなことある分けないですよね
実はおでんメニュー「牛すじ」仕込みの時に思いついたうそです。
先ほどの肉はもちろん牛肉のスジの冷凍で、岐阜県は養老から仕入れた日本産です。で、こうして仕込んだのを串に刺してできあがりってなあんばいです
ちなみに「かろん汁」なんてええ加減なこと言っていたのはこのお味噌汁です。うちのおでんの牛すじ、どうぞ皆さん宜しくお願いします・・・かろんの肉ではありませんので・・・笑・・・